Abstract: Tanaka Masashi (2009)

Outline of JapanKnowledge’s New Contents. Nihon Koten Bungaku Zenshu 日本古典文学全集 and Kokushi Daijiten 国史大辞典

事典・辞書を中心とする日本語基礎資料のデータベース「ジャパンナレッジ」に新コンテンツが続々と追加されます。その中でも特筆すべきなのは、『新編 日本古典文学全集』(小学館、2010年1月予定)『国史大辞典』(吉川弘文館、2010年7月予定、JKセレクトシリーズ)の二つです。日本文学や歴史研究には欠かすことのできないこれら二つの新コンテンツが加わったジャパンナレッジの新しい魅力をご紹介いたします。

Abstract: Ouchi hidenori ; Ito Tetsuya

The Thesaurus for Early Japanese Books and New Challenges on the Union Catalogue of Early Japanese Books in Europe

日本古典籍分類表の活用とコーニツキー版ユニオンカタログの新展開

2001年11月から国文学研究資料館において公開している「コーニツキー版欧州所在日本古書総合目録」は、当館のデータベースの中でも利用者数の多いものとして注目されている。この目録は、ケンブリッジ大学ピーター・コーニツキー教授らによって構想され、データが蓄積されてきたものを、国文学研究資料館が引き継ぎ、公開しているものである。本発表では、このデータベースについて、まずその概要を紹介し、アクセス解析による利用情況と評価について述べる。また、最近のいくつかの新たな試みについても紹介したい。たとえば「日本古典籍総合目録」データベースと連携し、相互にリンクを設けたことにより、ユーザーの利便性を高めた。また、ケンブリッジ大学図書館所蔵のいくつかの書籍については、その全ページの画像を公開し、リンクした。画像公開については、今後もその範囲を拡げていきたいと考えている。さらに、将来的な構想として、「日本古典籍分類表」による分類情報の付加についても検討している。

Abstract: Akama Ryo (2009)

The Challenge of Digital Archiving of Japanese Art Collections in Europe Using a New Method of ARC

現在、アート・リサーチセンター(ARC)では、欧米の博物館や個人コレクションにある浮世絵や絵本などを対象に、高精度なデジタル画像による「デジタルアーカイブ」を進めている。浮世絵については、V&A博物館や大英博物館などを対象に、英国で約5万枚を越える撮影を終えた。引続き、ドイツ、イタリア、フランス、チェコなどの所蔵機関において同様な総合デジタルアーカイブに展開している。早稲田大学演劇博物館や都立中央図書館、立命館大学ARCなどの所蔵品や、図録に掲載された作品をも含めて、これらのデータは、現在22万枚を越える浮世絵データベースに発展しており、浮世絵研究に必須のDBとして評価されている。

 この所蔵品アーカイブの特徴は、

Abstract: Noguchi Sachie (2009)

出版物への画像使用許可取得について:3つの事例 

 

日本の出版物などに掲載された画像を、別の出版物に再掲載するために許可を得た三つの事例について報告する。まず、イヴリン・ロースキー教授の『The Last Emperors(最後の皇帝)』という著書のために『内藤湖南全集』に掲載された2枚の写真を、著作権情報センター(社)を通じて許可を得た例についてのべる。次に、『九鬼周造全集』に掲載された図版を、ナラ・ヒロシ先生の『The Structure of Detachment(粋の構造)』に再掲載するために、出版社、岩波書店を通じて許可を受けた例について、そして、最後にカーネギー美術館で開催された「Urban Metamorphosis: One Hundred Views on New Tokyo(都市の外観変化:新東京の百の景観)」という展覧会のカタログに掲載するため、毎日新聞フォトバンクの所有する2枚の写真とその使用権を得た例について報告する。

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